3PL委託の注意点-2

3PLは、そのタイプによって注意すべき点が異なります。その注意点を知り、確認して委託することが成果を上げる第一歩です。前回に引き続きタイプ別の注意点を取り上げます。

元請型3PL

荷主は、物流を「コスト」として認識し、長年コストダウンや効率化の対象と見てきました。現在でも物流費の適正化は大きなテーマですが、できれば抑制したいと考えています。一方、物流事業者は、現在の環境下で適正なレベルまで値上げをしたいと考えています。本来の3PLは、荷主とともに施策を検討し、実行していくのですが、荷主側からの効率化要請と物流事業者からの値上げ要請に挟まれる形になっている「自称3PL」もあると思います。このような会社は、元請物流事業者などであって、3PLとは呼べないと思います。
注意点としては、従来からの元請物流事業者のままで3PLを標榜していないかということです。

手配型3PL

ノンアセット型3PLは、複数の物流事業者のサービスを束ねて提供している場合があります。前コラムで取り上げたように、管理を十分に行っていることは大前提としても、環境変化などで委託先が対象業務を担務する物流事業者として適当でない場合が出てきます。また、物流事業者からの大きな値上げをはじめとした契約内容の見直し要請に対して、荷主としてはそれらを許容できない場合などもあります。このような場合、ノンアセット型の3PLとしては、異なる事業者への切り替えなどを進めて、最適な体制を維持することが求められます。しかしながら、代替案を持っていないと非効率な状況も受け入れざるを得なくなります。
事例では、物流事業者から幅の大きい値上げ要請とそれが受け入れなれない場合は撤退したいとの通知をされ、その代替を探し、新しい体制に切り替えて安定するまで、多くの時間と費用が掛かったというものがあります。
注意点としては、ノンアセット型3PLと称しているものの、単純に手配をしているだけになっていないかというものです。

いろいろな注意点に対するアクション

委託先候補は名前が知れているから大丈夫だろうとか、同業他社の業務の経験も豊富だから大丈夫だろうなどだけで3PL業務の委託先を決めないことが重要です。
物流体制は一度組み立てると、変更するために大きな労力が必要となります。成果を上げるためには、今まで上げた注意点を含めていろいろな角度からの確認が必要です。そのためには、まず注意点を理解すること、そしてそれに対して検討中の計画や委託先候補が注意点をクリアできているかどうか確認することが重要です。
その確認のためには、荷主側が実態を深く知り、それらを評価する力が必要なのは、言うまでもありません。

3PLに委託する際の注意点を理解し、その評価は十分にできていますか。
3PL事業者の特性について、次回以降で整理していきたいと思います。

(文責 中谷)

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