3PLと4PL-1

3PLに対して、4PLやLLP(リード・ロジスティクス・プロバイダー)といった言葉を聞くことがあります。ここではそれらについて取り上げてみたいと思います。

海外の3PLと4PL

「4PL」という言葉は、1990年代後半にアメリカのコンサルティング会社が提唱したものです。これは、海外の3PLが物流の単機能だけでは利益を上げられなくなってきたため、いろいろな付加価値をつけて行う形を3PLと呼んだという歴史があり、それらを一括して行うという意味で4PLが提唱されたと考えられます。
例えば、1990年代のアメリカの3PLでは、従来荷主から輸送の依頼を受けて輸送をするだけだったものを、いろいろな便を選択できるようにし、同時にすべての手配や決済までつなげてしまうサービスを行うものがありました。また、輸配送の手配でも、単純に手配するのではなく、多くの輸配送便の動態管理をする中から荷主ニーズに合ったものを手配するサービスなどを行うものもありました。これらは、荷主が行っていたオペレーション業務に付加価値をつけたサービスとして一部を代行していると考えられます。アメリカでは、現在でも3PLに委託しているサービスの上位は、オペレーション中心です。したがって、これらを一括して行う、もしくはさらに上位の付加価値をつけたサービスを提供する4PLという考え方です。

LLP(Lead Logistics Provider)

LLPは、複数のロジスティクスプロバイター(日本では物流事業者と訳してよいと思います)をリードするという意味であると考えられます。これは、ほぼ4PLと同じ意味合いで使われていることが多いと思われます。したがって、前出のような考え方で、理解すればよいと思います。

3PLは “物流の単なるアウトソーシング” ではない

別コラムでも取り上げていますが、日本での3PLの定義は、2005年の総合物流施策大綱によると「荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行すること。荷主でもない、単なる運送事業者でもない、第三者として、アウトソーシング化の流れの中で物流部門を代行し、高度の物流サービスを提供すること。」となっています。
この定義の中で、「包括的に受託し、実行すること」を重要ポイントとして取り上げると、元請物流事業者などが3PLであるということになります。しかしながら、重要なポイントはそこではありません。今までの物流事業者と異なる重要なポイントとしてみるべき点は、「物流部門を代行し、高度の物流サービスを提供すること」です。つまり、物流部門の一員として、一部の業務を代行しているか、専門性を活かした高度なサービスを提供しているかどうかです。

次のコラムでは、これらをもとに日本の4PLについて取り上げます。

(文責 中谷)

3PLに取り組みたい方、本格的な3PLの事例を知りたい方は、お問い合わせください。

出典
国土交通省(2005) 総合物流施策大綱(2005年度~2009年度)
https://www.mlit.go.jp/common/001001766.pdf