3PLと4PL-2
3PLに対して、4PLやLLP(リード・ロジスティクス・プロバイダー)といった言葉を聞くことがあります。前のコラムでは海外の4PLについて取り上げましたが、ここでは日本の4PLについて取り上げてみたいと思います。
日本における4PLとは
3PLを単なる物流業務のアウトソーシング先と考えると、それらを束ねて企画などを行うもの、さらに上位の業務(例えば、改善業務)を行うのが4PLといった概念も考えられます。しかしながら、本来の3PLの定義自体が異なりますので、4PLという概念はもっと違うものになると思います。
例えば、国内物流と国際物流で別の3PLに委託している場合、それらを束ねるために上位にそのような機能が必要だという考え方もあるかもしれません。しかしながら、いろいろな施策を実行して成果を上げていくには、パートナーとしての活動が欠かせません。こう考えると、そのような階層化をして、本当に迅速に施策を実行し、成果を得られるでしょうか。それらを束ねるべきは、荷主のロジスティクスの組織であると思います。
つまり、前提となる3PLに対する理解の違いにより、4PLという概念が生まれるわけです。しかしながら、本来の定義からすると、4PLは荷主のロジスティクス組織であると考えたほうが良いと思います。
日本の3PL
日本では、元請物流事業者というものが古くから存在しています。つまり単機能の物流業務をまとめる形が出来上がっているわけです。元請物流事業者の中には、単純に業務を束ねているだけの会社もあると思いますが、多くは提案型の会社になっていると思います。つまり、セカンドパーティーのレベルが高いのです。このような状況で日本に3PLが紹介され、日本独自の進化を遂げてきたと考えるほうが自然です。
日本の3PLは、「物流部門を代行し、高度の物流サービスを提供すること」として、物流部門が行っていたオペレーション(例えば、物流拠点別の在庫配置やその補充業務)の代行、物流管理や改善(例えば、KPI管理や改善活動の企画推進)といった企画面の代行なども行っています。
また、日本では改善の文化が根付いており、いずれの物流部門でも継続的な改善が求められ、進められています。改善は同じ枠内で進めていくと、時代に合わせて推進するテーマ(例えば、環境問題への対応テーマ)以外は、どんどん効果の少ないテーマになってきます。今までの枠を越えた改善や時には改革を進めるためには、荷主の一員として、外部の専門家の目を持つ3PLはとても重要な役割を持っています。
つまり、日本の3PLは30年近くの時を経ることで、海外の3PLとは異なる進化を遂げてきたと考えるべきです。海外で4PLと表現されていることは、日本の3PLがすでに行っていると考えられるからです。

日本の3PLをどう考えるか
以上のことから、日本の3PLは、独自に高度に進化していることがわかります。また、4PLやLLP については、3PLをどのように考えているかを確認すれば、その概念が理解できると思います。
本来は、同じ定義や概念の元で議論を進めたほうが良いと思いますが、各社の営業的な意味合いもありなかなか難しいのが実情かもしれません。
4PLやLLPという言葉が出てきたときは、3PLをどのように定義しているかを確認することが必要です。
あなたは、3PLをどのように考えていますか。
3PL事業者の特性について、次回以降で整理していきたいと思います。
(文責 中谷)
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