3PLへの委託
3PLへの委託の際には、考えておくべき項目がいくつかあります。今回はその主要な項目について取り上げます。
3PL委託のタイミング
3PLに委託すべきかどうかは、自社の物流管理の状況によって変わってきます。すべてを委託して何もしない委託は存在しません。自社でしっかり管理できる状況で委託すべきです。
その目安は自社の物流管理の段階やレベルで判断することが良いでしょう。昔ながらの出荷担当や管理レベルを一段上げた物流担当が世知されている状況では、3PLに委託するのではなくまだまだ自社で進めていくべきことが多いと思います。一方、物流部やロジスティクス部などの名称で管理ができている状況であれば、その委託範囲を明確にできるため、委託をしても良い状況と考えられます。

3PL体制のための自社組織
メーカーなどの荷主企業に多い例は、生産、販売、物流が縦割りになっている、もしくは物流が生産か販売の中にある状況です。ロジスティクスを最適化していこうとしているわけですから、生産、販売、物流全体を見るロジスティクスの組織やいわゆるCLO(ロジスティクス最高責任者)が選任されていると成果が上がりやすいのは言うまでもありません。組織になっていなくても、そのような調整が可能な機能を整備することが成果を上げる近道です。

3PLへの委託業務
前記のような条件がそろって初めて、具体的な委託範囲を考える段階となります。
本業集中のところで取り上げましたが、3PL体制を取ったとき、自社でやるべきことは「戦略」に関する内容の強化です。つまり、ここは3PLからアドバイスを受けるとしても、自社が中心に進めなければならない領域です。
一方、企画・設計業務や管理・改善業務は3PLへの委託を考える領域です。物流面での改革や改善にとどまらず、物流面から生産や販売を含めた企画を立てることなどは、荷主と3PLが一緒になって推進していく業務です。新規案が生産や販売部門と調整が必要な場合、荷主が中心になって社内の調整を進めると円滑に進むと考えられます。ある3PLの事例では、物流改善の企画・推進を3PLに委託している場合があります。
実務は、物流部業務を委託するのか、物流関連の実業務を委託するのかについて検討が必要です。ある3PLの事例では、全国の物流拠点の在庫から補充商品を選定し、輸送を手配するという荷主業務を委託している場合があります。
3PLに委託できる条件は整っていますか?
3PLへの委託の際の注意点について、次回以降で整理していきたいと思います。
(文責 中谷)
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