3PLとCLO-2
最初のコラムで、3PLには、「物流部の支援」と「物流統括管理者(CLO)への支援」の2つの側面を持つことが求められる時代が到来したと表現しましたが、ここではもう少し詳しく3PLとCLOについて取り上げていきたいと思います。
前コラムに続いて、CLOの前に物流統括管理者について取り上げていきたいと思います。
物流統括管理者とは
物流統括管理者は、物流全体の持続可能な提供の確保に向けた業務全般を統括管理する役割が求められています。その業務を遂行するためには、運送(輸送)、荷役といった物流の各機能を改善することだけではなく、調達、生産、販売等の物流の各分野を統合して、流通全体の効率化を計画するため、関係部署間の調整に加え、取引先等の社外事業者等との水平連携や垂直連携を推進することなどが求められます。
したがって、物流統括管理者の要件としては、事業運営上の重要な決定に参画する管理的地位にある者、つまり重要な経営判断を行う役員等の経営幹部から選任される必要があります。
物流統括管理者の管理範囲は大きく3つあります。
一つ目は「中長期計画の作成」です。2026年10月が最初の提出期限となっていますので、まさに今作成中ではないかと思います。
二つ目は、「自らの事業に係るトラックドライバーの負荷低減及びトラックへの過度の集中の是正に向けた、事業の運営方針の作成及び事業の管理体制の整備」です。
三つめは、「その他トラックドライバーの運送・荷役等の効率化のために必要な業務」です。この中には、「定期報告書の作成」「社内における物流に関係する部署の統括と従業員の意識向上」「物流に関する設備等の更新や標準化に向けた計画の作成」「社外における物流における関係者との連携及び調整」「報告徴収への対応」が含まれています。

CLO(Chief Logistics Officer)
CLOに関する明確な定義はないようですが、一言でいうと「企業のロジスティクス分野における最高責任者」です。CIO(Chief Information Officer、最高情報責任者)やCFO(Chief Financial Officer、最高財務責任者)などと並ぶ重要な役職です。
CLOには、「自社のロジスティクスの最適化」「他社との連携・最適化」「社会課題解決」などの視点が必要です。また、基本的な役割としては、次のようなものがあると思われます。それは、「ロジスティクスのビジョンや戦略の策定と推進」「顧客サービス水準の決定」「ロジスティクスの企画、管理、改革・改善」「リスク管理とコンプライアンス」「他社との共同による新たな施策の推進」「組織体制の整備と人材育成」です。これらの役割は、とても幅が広く、それぞれが奥深いものだと思います。
さらに、視点や役割からCLOに求められる能力を考えてみると、「戦略的思考力」「ロジスティクスマネジメント能力」「新技術・新システム応用力」「リスク管理能力」「コミュニケーション能力」「人的資源/資本管理能力」などが必要と考えられますし、それぞれに高いレベルが求められると思います。

あなたの会社は、物流統括管理者やCLOを選任していますか?
(文責 中谷)
出典
物流革新に向けた政策パッケージ 内閣官房
新物効法の施行について 国土交通省
「物流効率化法」理解促進ポータルサイト https://www.revised-logistics-act-portal.mlit.go.jp/
CLOの役割と物流戦略 ロジ・ソリューション株式会社・日本ビジネスロジスティクス株式会社 共催セミナー資料

