3PLの成果配分-2
前回は成果配分の考え方について取り上げましたが、ここではその運用について取り上げます。
成果配分の仕組みの構築
成果配分を導入する際には、事前に取り決めておいたほうが良いことがあります。それは、テーマアップの仕方、成果に対する考え方、成果配分の方法、請求支払いなどの基本ルールです。
テーマアップ
成果配分の仕組みを導入する際は、委託側と受託側の共同での推進が必須ですから、テーマアップについても共同で行います。その対象範囲は、効率化だけにとどまらず、物流体制の高度化や環境問題対応、品質向上なども含める必要があります。
年度の開始時期に双方でまず取り組むテーマと目標を決め、その評価指標も決めることが必要です。また、期中に追加でテーマアップしたものも同様です。取り決めたテーマは、テーマごとに目的や目標、具体的な内容など一覧できる資料を作成すると、実績を管理するには良いと思います。
施策の実行に向けて
施策の実行に向けては、関係部署との調整が必要となります。委託側の生産や販売をはじめとする他部署との調整は、委託側が行うとスムーズです。また、実物流事業者とは3PL事業者が調整を行うほうがスムーズです。このように役割分担をして進めます。
成果の評価と配分
成果の評価と配分についても、事前に決めておくことが必要です。過去の事例では、成果の評価のために情報システムを活用し、旧方式の場合の物流費を試算し、実績金額との差を効果額としていたものがあります。
成果の配分については、効果額の分け方、その期間、請求支払い上の取り扱いなども取り決めます。例えば、6か月間50:50で成果を分けるなどです。また、請求支払いにおいては、料金表などに反映するのではなく、別建てで分かるようにしておいたほうが、成果配分の実績が管理しやすいと思います。過去の事例では、貢献度を評価するルールを決め、それを基に配分比率を決めるという方法を取っていたものがあります。

成果配分の成功のために
共同で施策を推進する場合、定量的な成果をつかめないテーマも出てきます。このようなテーマも共同で推進することで、パートナーシップを熟成され将来につながると考えることが重要です。
(文責 中谷)
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