3PLとは

「3PL(Third Party Logistics)」という言葉は、日本でも広く使われるようになりました。しかしその意味については、必ずしも正しく理解されているとは言えません。3PLとは「倉庫や輸送を外部に委託すること」、あるいは「物流会社に一括で業務を任せること」と捉えられていることが多いと思います。しかしながら、物流業務のアウトソーシングや物流業務の元請とどう違うのでしょうか。ここでは、その定義について取り上げます。

3PLの定義(国土交通省では)

3PLの「3」の意味は、荷主主導がファーストパーティ、物流事業者主導がセカンドパーティ、どちらでもない第3の勢力としてのサードパーティという意味です。その第三者がロジスティクス業務を担当するので、サードパーティ・ロジスティクスです。
総合物流施策大綱では、1997年4月に、「荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託する業務」と表現されて登場しました。そして2005年11月には、「荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行すること。荷主でもない、単なる運送事業者でもない、第三者として、アウトソーシング化の流れの中で物流部門を代行し、高度の物流サービスを提供すること。とされています。

3PLの定義(個人としては)

実は2000年に独自の定義として、「クライアント(荷主)が顧客満足度(CS)の向上/市場競争力アップを目的としてロジスティクス業務を専門事業者に委託し、その事業者は、自らのノウハウを使ってクライアントの立場から、提案/改革/実践する。その活動の結果として両者が最終的に効果を分配する。このような互恵的戦略同盟を組みロジスティクス業務を推進することをサードパーティ・ロジスティクスという。」というものを考えており、20年以上経ったいまでも今でも十分通用すると考えています。

わかりやすく表現すると

1990年代後半の3PLが日本で認知されだされたころ、3PLとは何かということをよく聞かれました。当時多くの方に「荷主の物流部の代行をしてくれるのが3PL」と簡単に説明していました。この説明はわかりやすさを重視した表現ですが、企業のロジスティクスの中でしっかりと物流の地位が確立している企業でなければ、本来の意味とは異なることになります。あくまでも、対象は物流ではなく、ロジスティクス業務であるためです。

3つのキーワード

「うち会社の物流業務を委託している物流会社から、提案がない」という声が、多くの荷主企業から聞こえてきました。これは、荷主はできるだけ物流でコストダウンをしたい、物流事業者は、自社の売上や利益の減少につながる提案はしたくないという状況です。どちらの考えも理解できますが、これでは物流の高度化はなかなか進まないでしょう。
それに対して、3PLを活用した体制は、いままで荷主が行っていた物流に関連する業務の一部を3PLに委託し、戦略的なパートナーとして、物流の高度化を進めるというものです。また、3PLはロジスティクスを対象としており、単なる物流の効率化を担当するのではなく、生産や販売の部門と共同してより良い体制を構築することが役割です。
つまり、3PLを理解するためのキーワードは、「戦略的なパートナー」「荷主の立場」「ロジスティクス領域」です。

あなたが3PLと呼んでいる企業は、3つのキーワードが当てはまっているでしょうか?
3PLと物流事業者については、次回以降で整理していきたいと思います。

(文責 中谷)

委託している3PL企業の実力が知りたい方は、お問い合わせください。

出典
国土交通省(1997) 総合物流施策大綱(1997年度~2001年度)
 https://www.mlit.go.jp/common/001001764.pdf
国土交通省(2005) 総合物流施策大綱(2005年度~2009年度)
 https://www.mlit.go.jp/common/001001766.pdf