3PLとCLO-4

最初のコラムで、3PLには、「物流部の支援」と「物流統括管理者(CLO)への支援」の2つの側面を持つことが求められる時代が到来したと表現しました。ここではCLOや物流統括管理者の選任により、どのようなことが起こるのかについて取り上げていきたいと思います。


物流統括管理者(CLO)選任により進むこと

物流統括管理者やCLOが一般的に認知され、選任が進むと考えられることは、企業間連携が進むことです。同業などの水平的なつながり、サプライチェーン上の垂直的なつながりが進むこともありますし、関係するいろいろな企業との連携も期待できます。また、連携を強化していくために、デジタル技術を使った情報の共有化や活用するハードなどの標準化も進むことが期待されます。
このように今までなかなか進まなかった物流面からの企業連携のチャンスが増え、自社にとっても、社会的にも成果につながることが期待できます。
特定荷主は、物流統括管理者の選任義務がありますが、お聞きする範囲では対応に温度差があるように感じます。前向きにとらえてCLOを選任し活動している企業もありますが、残念ながらできればあまり工数をかけずに最低限だけ対応しておきたいという企業もあるのが、現実です。政府は、物流統括管理者にCLOの役割も期待していますが、そこまで行ける企業は、まだまだ多くないと思います。
また、選任義務のない荷主企業は、物流統括管理者を選任せずに済むという後ろ向きな考えではなく、義務はないが選任して活動するという意識が大切です。
それは、選任された関係先の物流統括管理者からいろいろ求められることに対応しやすくするため、企業間連携を進めるためなどいろいろな理由がありますが、一番大きいのは他社との競争や協創に取り残されない、積極的に成果を生み出すためです。また、荷主だけにとどまらず、貨物自動車運送事業者や倉庫事業者も同様です。



CLOと3PL

CLOが社会的に地位を得て、各企業に選任されることは、とても良いことだと思います。しかしながらCLOは、生産、販売、物流などの幅広い知見が求められ、別コラムで取り上げたように「戦略的思考力」「ロジスティクスマネジメント能力」「新技術・新システム応用力」「リスク管理能力」「コミュニケーション能力」「人的資源/資本管理能力」などが必要と考えられます。スタートしたばかりでは、人材育成もされておらず、このような高いレベルCLOは多くの場合現実的ではないと思います。
そんな状況下で活躍するのが3PLです。3PLは、選任されたCLOや物流統括管理者の活動を支援する役割としてはうってつけの存在だからです。
いままで3PLといっても、活躍の場は物流部門の責任者と物流領域を中心に活躍してきたと思います。しかしながら、3PLの「L」、すなわち本来の活躍すべきフィールドであるロジスティクス面からCLOを支える場面がやっと到来したわけです。つまり3PLには、「物流部の支援」と「物流統括管理者(CLO)への支援」の2つの側面を持つことが求められる時代が到来し、活躍のフィールドがさらに拡大していくということです。

あなたの会社は、3PLに頼らなくても大丈夫ですか?

(文責 中谷)

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出典
物流革新に向けた政策パッケージ 内閣官房
新物効法の施行について 国土交通省 
「物流効率化法」理解促進ポータルサイト https://www.revised-logistics-act-portal.mlit.go.jp/
CLOの役割と物流戦略 ロジ・ソリューション株式会社・日本ビジネスロジスティクス株式会社 共催セミナー資料
人材×変革 日本ロジスティクスシステム協会
物流統括管理者(CLO)に期待される姿 物流統括管理者(CLO)のあるべき姿に関するワークショップ