3PLの「L」について考える-2
前回に続いて、企業のロジスティクス活動について取り上げます。
企業のロジスティクス活動の「実行」
実行では、物流の6つの機能が一つのシステムとして稼働し、業務が行われます。その場合、トレードオフの関係を考慮して、活動を進めることが求められます。

企業のロジスティクス活動の「管理/改善」
いろいろな管理があり、管理をすることで異常を見つけ出し改善につなげていきます。管理することが目的ではなく、管理することで最適な状態を維持したり、より高度化したりすることが目的です。また、管理は、そのサイクルが短いほど異常な状態が発生したときに、異常な状態が継続する期間を短くできます。したがって、重要度が高いものは短期で管理サイクルを回すという考え方が重要です。
物流コスト管理では、物流コストの分析と評価を行います。物流コストは、物量や業務量とその料金やコストの単価の掛け算で計算されます。したがって、物流コスト総額の増減の理由をこのような切り口を使って分解し、把握していくことが必要です。また、頻度は低くても、市況料金レベルとの比較も必要です。市況料金と比べての高低と合わせて、そのような状態になっている理由を把握します。
物流効率管理では、物流業務効率の管理を行います。効率には、物的な面と費用的な面があります。物流センター作業を例にすると、時間当たりのピッキング数は物的でピッキング当たり単価は費用的です。つまり、物流現場の実務者に関連するものが物的で、その管理者に関連するものが費用的と言えます。物流コスト管理で絶対額の変化だけでなく、単価の変化などで管理されていることが多いと思いますが、ここの管理と重なるところです。
委託事業者管理は、物流業務を委託先に対する管理です。安全や品質、コストなど荷主と物流事業者双方で決めた点について、定期的に評価をします。指標管理をここに取り入れ、双方で設定した指標を管理していくことが重要です。また、評価は定期的に行い改善につなげますが、定期的な会合を開催し、双方が協力して業務や改善を推進する体制を構築することが必要です。そのためには、経営者や協力事業者などの参加する拡大会合のようなものを企画するのも有効です。
物流合理化施策の推進管理は、荷主と委託事業者がいろいろな管理から見つけ出した改善点だけでなく、さらに高度化したい点についてもあわせてテーマアップします。テーマの推進に際しては、役割分担やスケジュールを明確にして推進しますが、この推進状況について定期的に確認し、見直しを加えながら成果につなげていきます。

ここまで、ロジスティクス活動について取り上げてきました。タイトルの「L」については、次回以降に取り上げます。
(文責 中谷)
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出典
基本がわかる実践できる 物流(ロジスティクス)の基本教科書 日本能率協会マネジメントセンター


