3PLの「L」について考える-3
ロジスティクス活動について、2回にわたって取り上げてきました。今回は、3PLは物流の一括アウトソーシングなのかについて取り上げたいと思います。
荷主の物流部門によくある形
ロジスティクス活動の戦略、企画、実行、管理/改善について、荷主側から見た三層に分けて考えてみたいと思います。その三層とは、戦略、企画/管理、実務です。つまり、荷主はロジスティクス戦略を策定し、それに沿って企画や管理/改善を行い、その物流実務は、自社や物流事業者へのアウトソーシングで実行しているという形です。
いままで多くの企業のご支援をさせていただきましたが、その中で感じたことは、荷主の物流部門は、物流の企画/管理と実行のところに注力されているということです。具体的には、日々の物流を滞りなく行うこと、そしてその業務を管理すること、物流事業者とともに改善を進めること、経営や生産、販売などの他部門からの要請に応じて、いろいろな企画を実行していくことが物流部門の主業務として行われているということです。

3PLは、物流の一括アウトソーシングなのか
物流部門の主業務が、企画/管理になっており、物流の実務をアウトソーシングしている形が多く見受けられるため、そのアウトソーシングを一括で行うことが3PLと理解されているのではないかと思います。
別の視点では、総合物流施策大綱での3PLの定義を見てみると、総合物流施策大綱(1997年度~2001年度)では、「荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託する業務」となっています。また、総合物流施策大綱(2005年度~2009年度)では、「荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行すること。荷主でもない、単なる運送事業者でもない、第三者として、アウトソーシング化の流れの中で物流部門を代行し、高度の物流サービスを提供すること。」となっています。「アウトソーシング化の流れの中で物流部門を代行し」というところがキーワードだと思いますが、一方ここで使われている「物流業務」「物流部門」「物流サービス」という日本語の意味から、3PLが物流のアウトソーシングと理解されたのではないかと思います。
2000年には、いろいろ調べていたところで下記のような、独自の定義をしました。
「クライアント(荷主)が顧客満足度(CS)の向上/市場競争力アップを目的としてロジスティクス業務を専門事業者に委託し、その事業者は、自らのノウハウを使ってクライアントの立場から、提案/改革/実践する。その活動の結果として両者が最終的に効果を分配する。このような互恵的戦略同盟を組みロジスティクス業務を推進することをサードパーティ・ロジスティクスという。」
同じようですが、よくお読みになると、その違いをご理解いただけると思います。

次回は、物流とロジスティクス、そして3PLの役割について取り上げてみたいと思います。
(文責 中谷)
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出典
総合物流施策大綱(1997年度~2001年度) 国土交通省
総合物流施策大綱(2005年度~2009年度) 国土交通省
基本がわかる実践できる 物流(ロジスティクス)の基本教科書 日本能率協会マネジメントセンター
The Emergence of Third Party Logistics ニッセイ基礎研究所


